ゼロエネルギー住宅をかんたんにまとめて言うと、「光熱費がかからない家」で「夏涼しく、冬あたたかい家」と思ってください。住宅の省エネ性能を高め、太陽光パネルを設置し、年間のエネルギー消費量が実質ゼロとなる住宅のことです。
創ったエネルギー(売電)>家で消費したエネルギーとなるよう、高気密高断熱の高性能住宅であることが必要条件となります。エネルギー収支をプラスにすることが可能になります。

作ったエネルギーは家で消費し、余った分を売電にまわします。日射の多い4月~夏場は作り出すエネルギーのほうが消費するエネルギーより多く、冬場は逆に消費するエネルギーのほうが多くなります。年間トータルで作り出すエネルギーのほうが多くなり、売電することでエネルギー収支をプラスにするように設計し ます。
売電額-消費分(光熱費)×年数>初期設備費用(住宅性能+太陽光パネル)
近年は太陽光パネルの価格も下がり、住宅性能を高める分の費用、太陽光パネルの設備費用にかかる費用分まで売電でまかなうことが可能になってきたので、ゼロエネルギー住宅が増えています。

国が設けたゼロエネルギー住宅の「次世代省エネ基準」をクリアし、そのうえで家の中で使うエネルギー消費量(暖房・冷房・給湯・換気・照明のエネルギー消費量)を太陽光発電などの創エネ設備で「ゼロ」以上になるよう計算した住宅を対象に、補助金申請をすれば国から建築費の助成を受けられる制度があり ます。詳しくは以下の通りです。
※国のゼロエネルギー住宅の補助事業は以下の2通りです
住宅のゼロ・エネルギー化推進事業
管 轄 | 国土交通省 |
申請対象 | 中小工務店 |
補助金上限(戸当たり) | 165万円 |
基 準 | 次世代省エネ基準 |
対 象 | 新築・建売・賃貸・リフォーム |
住宅のネット・ゼロ・エネルギー化へ向けた補助金制度
管 轄 | 経済産業省 |
申請対象 | 持ち家の所有者 |
補助金上限(戸当たり) | 350万円 |
基 準 | 上記基準よりも高い基準 |
対 象 | 新築・リフォーム |
メリット
- ・光熱費がかからない
- ・夏涼しく、冬暖かい快適な家に住める
- ・売電収支プラス分をローン返済に充てられる
デメリット
- ・あまりにもこだわった間取りには対応できない可能性がある
